
住友館クリエイターズボイス Vol.9 俵原順子 Chief Attendant
こんにちは、住友館です。
この連載「住友館クリエイターズボイス」では、展示や建築、演出に関わったクリエイティブスタッフたちの“声”を、少しずつ紹介していきます。
万博やパビリオンにかける想い、乗り越えた苦難、ゆずれないこだわりなど、たくさんの物語が詰まっています。
今回の語り手は、チーフアテンダントの俵原順子さん。“住友館の顔”として直接お客様をご案内するアテンダントチームのリーダーです。
<プロフィール>
過去にケーブルテレビのレポーター、芸術家の個展のスタッフ等サービス業の経験あり。しかし本人が何者かと問われると『通りすがりの主婦です』と回答している。
https://www.crop-net.co.jp/
住友館に関わることになったキッカケは?
株式会社クラップ・ネットワークの方からお声がけ頂き、チーフアテンダントとして住友館に関わることになりました。1970年の大阪万博の話を家族や親戚からよく聞いていたこともあり、もともと興味があったこと、住友館のコンセプトやパビリオンの概要を知り、ぜひチームに加わりたいと思ったことから、二つ返事で働くことを決めました。
ただ、ふと我に返り、私のような主婦がアテンダントの皆さんを率いていくことができるだろうかと不安になったこともありました。
仕事が始まるまでに自分にできることはなんだろうと悩みながら調べた住友の歴史の中にあった「商売は言うまでもなく、人として全てのことに心を込めて励むこと」「熱心な素人は玄人に勝る」という二つの言葉が私の背中を押してくれました。
私は「心を込めて熱心に仕事に打ち込み、住友館に来てくださるお客様に最高の思い出を作っていただこう」と心に決めました。
お客様からの笑顔、御礼を日々の活力に。
住友館のスタッフ研修の際に習った所作や言葉遣い、プロとしての心構えは、現場で働いていて本当に役に立っています。お客様への対応は1日として同じことはなく、多様な要望を全て叶えることは不可能です。しかし、お客様からや笑顔の御礼を日々の活力に、スタッフたちとトライアンドエラーしながら改善して対応しています!

ずっとワクワクしている。
お客様から「毎日ずっと同じものを見ていて飽きないですか?」と尋ねられたことがあります。私は「はい、飽きません。」と答えました。
それは私が開幕から4ヶ月以上が過ぎたのに今でもワクワクしているからです。
私が出会ったお客様の中には、70年の万博で働いていたという方や、10回目の来場だと誇らしげな方、少し覚えた手話でのコミュニケーションに喜んでくれた方など、印象的な出会いがたくさんあります。
車椅子で来られたご夫婦とサポートしていた方に「一生の思い出になりました」と言われたことや「シアターの映像とパフォーマンスに胸を打たれて涙が出ました」と言われたこともありました。

住友館での経験がすべてプラスになっている。
住友館での経験が全て私にとってプラスとなっています。今まで多くの人と関わる仕事をしたことがなく苦手だと思っていましたが、人と関わる仕事が楽しめるようになりました。住友館で学んだことを活かし機会があれば、人を喜ばせる仕事をしたいと思います。

ここを読んでいるみなさんに、ひとこと。
UNKNOWN FORESTは何度も訪れたくなる魅力がある不思議な森です。毎回に新しい発見があります。住友館の森のテーマは、まさしく体験してこそわかるものです。皆様の体験が未来のタネとなり、人生の花を咲かせるお役に立つように、私達スタッフが心を込めてご案内します!
