屋根のかたちにかくされた意味
こんにちは、住友館です。
住友館の外観で特徴的なのは、直線の連続を用いて曲面を表現した屋根のかたち。
この建築デザインは、四国にある別子の山々のシルエットから着想したものです。
そこには、どんな意味がかくされているのでしょう。
愛媛県新居浜市に位置する別子の山。ここには、かつて日本有数の銅山がありました。
住友グループ各社の事業の多くは、約300年操業を続けたこの別子銅山から生まれたもの。
銅の採掘や製錬から建設業・機械工業・林業が、銅山の環境対策から化学工業が生まれ、金属・電線・通信工業・金融業と広がっていった事業が、住友グループのベースになっています。
明治時代には、銅山開発にともなう過度な木材の伐採や煙害により、山が荒れてしまったことも。
その後、100年の時をかけた植林で緑を取り戻した経験から、グループにとって別子の山と森は特別なものとなりました。
別子の嶺を表現した住友館の屋根は、自分たちだけでなく環境や公共の利益を考える事業精神「自利利他公私一如(じりりたこうしいちにょ)」の象徴なのです。
大阪・夢洲(ゆめしま)の万博会場建設現場では、森の木が少しずつ成長していくように、パビリオンが日々かたちになりつつあります。
みなさまにお会いできる日を、住友館も楽しみにしております。